43歳で2人目を出産し、現在は元気いっぱいの男の子2人の子育てに奮闘中です。
体力的にも精神的にも、1人目のときとはまったく違う大変さがあり、日々「しんどい…」と感じることもしばしば。
本記事では、そんな私が実際に「これはしんどい…!」と感じた瞬間を赤裸々にご紹介します。
同じように育児で悩んでいるママが「自分だけじゃないんだ」とホッとできる、そんな記事になれば嬉しいです。
- 43歳で2人目を出産した理由
- 妊娠中に感じた体力の限界
- 上の子に現れた変化とその内容
- 自宅育児のリアルな苦労
- 睡眠不足がもたらす心と体の変化
- 最後に:同じように頑張るママへ
43歳で2人目を出産した理由

- 不妊治療のこと
私たちは結婚してから10年間、なかなか子どもを授かることができませんでした。
最初は正社員として働きながらタイミング法など軽い不妊治療を続けていましたが、思うような結果が出ず…。
本気で向き合うために、10年目で仕事を辞め、本格的な治療に踏み切りました。
通院を始めて約1年後、ようやく第1子を授かることができたときの喜びは、今でも忘れられません。
採卵した受精卵はあと1つ残っており、そのときは「とりあえず保管しておこう」と深く考えずに凍結保存していました。
- 高齢出産に対する思い
私は第1子を39歳で出産しました。
当時も高齢出産と言われましたが、当時は初めての育児に精一杯で、2人目のことを真剣に考える余裕はあまりありませんでした。
それでも、ずっと気になっていたのが「凍結保存していた最後の受精卵」の存在です。
もし、この受精卵を使わずに終わってしまったら、後悔するかもしれない。
そんな思いから、42歳のとき、もう一度クリニックに通うことを決めました。
正直、不安はたくさんありました。
体力的にやっていけるのか、経済的にも大丈夫か、そして治療のスケジュールと上の子の幼稚園生活との両立。
上の子を第1に考えながら、体調を崩さないようにと毎日ハラハラしていました。
それでも、私たちがいなくなったあとも、兄弟がいることで助け合って生きていってくれたら…という思いが、挑戦への背中を押してくれました。
「なんとかなる」と言えば無責任に聞こえるかもしれませんが、それでも私は、「やれることは全部やってみよう」という気持ちで一歩を踏み出したのです。
妊娠中に感じた体力の限界

- 鉄欠乏による体調不良
私はもともと鉄欠乏気味で、妊娠前から鉄分の摂取には気をつけていました。
それでも妊娠後期になると、気力も体力も落ちてきて、「この体のだるさは何なんだろう……まさか鉄分不足?」と不安に。
産婦人科で診てもらったところ、「軽度の貧血」と診断されました。
「軽度なのにこんなにしんどいの?」と、正直驚いたのを覚えています。
そこで医師の判断で、**鉄剤の点滴(静脈注射)**を受けることになりました。
献血のようなスタイルで、30分ほどかけて体内に鉄を補給する治療です。
点滴のあと、体にパワーがみなぎってくるような感覚があり、「鉄が入るだけでこんなに違うのか」と実感しました。
この経験を通して、鉄分不足の怖さを改めて身をもって知りました。
女性はもともと鉄欠乏症になりやすいと言われていますが、妊娠中はさらに鉄の需要が高まるため、意識的に摂取することがとても大切だと思います。
妊娠中の体は、これまでと全く違う反応を見せます。
体のバランスが崩れ、思うように力が出ない……そんな状態になる前に、日々の食事やサプリメントで鉄分を意識的に補給することをおすすめしたいです。
・感染症や目眩の不安
私の出産予定日は2月。
ちょうどインフルエンザやRSウイルスなど、感染症が流行する時期にあたっていました。
上の子が風邪をひけば、当然看病するのは私。
外出時に気をつけていても、家庭内感染のリスクは避けきれません。
「自分が感染したらどうしよう」
「妊娠中に発熱したら胎児に影響はないか?」
そんな不安が頭から離れず、対策をできる限り徹底することにしました。
- 手洗い・うがいの徹底
- 外出時や就寝中のマスク着用
- 喉の乾燥予防(加湿器や水分補給)
- 上の子にも衛生意識を持たせるよう声かけ
できることはすべてやる。
そうやって、自分とお腹の赤ちゃんを守るしかないと、毎日気を張りつつ過ごしていました。
妊娠後期になると、貧血とはまた違った体の不調も出てきました。
体力が落ちてきたのか、私はめまいを頻繁に感じるようになったのです。
横になっていても視界がグラグラと揺れ、まるで船に乗っているような感覚。
車の運転なんてとてもできず、怖くて外出もままならない日が続きました。
やむを得ず、母に車で産婦人科まで連れて行ってもらいました。
診察の結果は「ビタミンやミネラルなどの栄養不足ではないか」とのこと。
点滴をすることになったのですが、それがまた長時間で……。
約4時間かけて、ゆっくりと体に栄養を入れていく治療を受けることになりました。
点滴を受けている間も、気がかりなのは上の子のこと。
「幼稚園のお迎えに間に合うかな?」とドキドキしながら、横になっていたのを今でも覚えています。
1人目のときは、体力が落ちたなと感じることはあっても、ここまで大きな変化はありませんでした。
やはり、2人目ということや年齢の影響もあるのでしょうか。
妊娠後期は特に、体調の波が激しく、不安と隣り合わせの日々でした。
上の子に現れた変化とその対応

- 甘えん坊になった長男
妊娠後期になると、上の子にも「お腹の中に赤ちゃんがいる」ということが少しずつ分かってきます。
とはいえ、実際に見たこともない赤ちゃんの存在や、お母さんの体の変化までは理解しきれません。
「どうして一緒に走れないの?」「前みたいに遊んでくれないの?」
そんな気持ちがあったのかもしれません。
今まで元気に走り回っていた私が、「お腹が大きいから走れないの。赤ちゃんが生まれてからね」と繰り返し伝えるようになると、甘えん坊だった上の子はますます甘えるようになりました。
特に増えたのが「抱っこ」の回数や、ぴったりくっついてくる時間。
そして何より、寝るときに私の胸を触る癖が戻ってきたことに驚きました。
「赤ちゃんが生まれてからも、こうして甘えてくるのかな」
「授乳のとき、赤ちゃんに譲ってくれるだろうか」
そんなふうに、これからの生活に対する嬉しさと不安が入り混じっていたのを覚えています。
- 出産後の上の子の様子
出産後、赤ちゃんと初めてご対面したとき、上の子は不思議そうな表情をしていました。
お兄ちゃんになったことの嬉しさ?赤ちゃんの可愛さ?
その表情からは、いろいろな気持ちが芽生えているのを感じました。
「名前はどうするの?」「病院からいつ帰ってくるの?」
「お母さんがいなくても、お父さんと頑張ってるよ!」
そうやってたくさん話しかけてくれる姿に、成長も感じました。
でもやっぱり、私に抱っこしてほしい様子。
「こっちにおいで、抱っこしよっか」と声をかけると、嬉しそうに来てくれる姿に、私の胸もじんわり熱くなりました。
自宅育児のリアルな苦労

産院から帰ってきて、本当の大変さは自宅での育児が始まってからでした。
最初のうちは「お母さんがいい」「お母さんじゃなきゃイヤ」
さらには授乳中にも「抱っこして!」と訴えてくることが増えていきました。
「なんで今なの?」「さっきまでは1人でできてたよね?」
そう思ってしまう場面も、正直たくさんありました。
特に大変だったのが寝かしつけです。
1人目のときは、私とゆっくり過ごしながら寝るのが当たり前だったのに、赤ちゃんが来てからはそうはいかず。
赤ちゃんが寝ているすきにたっぷり遊んで、
寝るときは「おっぱい」ではなく、ギュ〜ッと抱っこ。
それでも寝なければ、14kgの体を抱えてのユラユラ抱っこ……。
骨盤が緩んだ産後の体には、さすがにこたえます。
授乳中も背中によじ登ってきたり、クッションの隅に寄りかかってきたり、
私の授乳時の体勢は今思い返してもすごいことになっていました。
「甘えたいよね」「我慢してるんだよね」
そう思いながらも、私も人間です。
「なんで今なの?」「あとでしっかり遊ぶから!お願い、待ってて!」
つい口調が強くなってしまい、上の子に怒ってしまう日も少なくありませんでした。
男の子ならではの遊びの激しさや、幼さからくるペースの遅さ。
それに加えて、自分の余裕のなさが重なり、イライラしてしまう日もありました。
「お母さん大好き」「お母さんごめんなさい」
その言葉を聞くたびに、胸がキュッと痛くなる私がいます。
私も「さっきはごめんね」「お母さんも大好きだよ」と
何度も何度も声をかけながら、子どもと一緒に毎日を乗り越えています。
まだまだ迷うこと、後悔することもたくさんありますが、
私自身も、子どもたちと一緒に成長していくんだなと感じる日々です。
睡眠不足がもたらす心と体の変化

出産後、頻回授乳が続く日々。
やっと少しずつ昼夜の区別がついてきた頃――ふと改めて感じたのは、やっぱり**「睡眠って本当に大事」**だということ。
小刻みな睡眠では、まったく疲れが取れません。
日中はずっと眠くて、朝も起きられない。
(これは正直、1人目のときよりもひどくなっている実感があります)
その結果どうなるかというと、
・食欲が増して無駄に食べてしまう
・集中力が落ちる
・子どもへの対応力が下がる
――正直、いいことが何一つありません。
特に上の子への対応には、かなり影響が出ています。
子どもは何をするにも時間がかかるもの。
1人目のときは、それを分かっていて「長い目で見守ろう」と意識していました。
でも2人目が生まれてからは、正直、待っていられない。
もちろん寝不足だけが理由ではないけれど、
「心の余裕がなくなっているな」と、自分でも感じます。
また、もう一つ大きな変化は「朝、起きられなくなったこと」です。
これは本当に1人目のときとは違いました。
体が重くて、布団から出るのがとにかくしんどい。
やらなきゃいけないことは分かってるのに、気持ちがついてこない。
それでも、ダラダラしてしまうと余計に疲れが残るのも分かっているから、
「よし、起きよう!」と毎朝、自分に気合いを入れて起きています。
子どもが2人になり、生活はますます忙しくなるけれど、
だからこそ、自分の「体と心の状態」を整えることの大切さをひしひしと感じています。
最後に:同じように頑張るママへ
「高齢出産」という言葉、最近ではよく耳にするようになりました。
なかなか授かれず、不妊治療という選択をする方も少なくありません。
そして、第1子を授かったあと、次に考えるのは――
「第2子はどうしよう?」という新たな選択です。
年齢や周囲の声に縛られすぎず、「自分が後悔しない選択」をしてほしいと私は思います。
もちろん、不安はたくさんあると思います。
でも、親も子どもと一緒に成長していくもの。
不安が“ゼロ”になる日はきっと来ないけれど、迷いながらも前を向いて進んでいけると信じています。
どう生き、どう選択するかは人それぞれ。
でも、その選択を「よかった」と思える未来につながっていれば、それが一番幸せな形なのではないでしょうか。
私も、決して順調ばかりだったわけではありません。
体力的にも精神的にも大変なことはたくさんあります。
でも、同じように悩みながら、それでも一歩ずつ進もうとしている私のような人間がいること、
「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と、少しでも感じてもらえたら嬉しいです。
もし今、迷っている方がいらっしゃれば、焦らなくても大丈夫だと思います。
自分の選択がご自身を幸せにしてくれるものだと信じています。